9月も中旬に入り、大学入試共通テストの出願の準備が始まりました。
模擬テストも実施と返却がどんとやってきて、試験までの約120日を忙しく過ごしていきます。
共通テストはもちろん、主要大学は各大学別の懇切丁寧な過去問集が出て、そろそろ私立大学を中心に準備をしていきます。
また、各入試科目は、基礎レベルから応用レベルまで丁寧な解説付きの問題集・参考書が各種出ています。
先日、たまたま明治から昭和のはじめにかけての大学入試問題、当時の国立大学『帝国大学』の入試問題を見ました。
数学は、画像を参照してください。
英語・国語は以下に抜粋を載せてみました。
京都帝国大学医学部
英語
以下の文を日本語に訳せ。
All life belongs to you or do not listen either to those who would shut you up into corners of it and tell you that it is only here and there that art inhabits, or to those who would persuade you that this heavenly messenger wings her way out side of life altogether breathing superfine air and turning away her head from the truth of things.
東京帝国大学文学部
国語
1.『源氏物語』帚木よりの一節の現代語訳。
2. 山部赤人について論ぜよ。
英語
和文英訳 以下を英訳せよ。
彼が日本に来たのは、開港当時欧米諸国からやつて来た、商人のやうに一攫千金の利益を獲得せんが為でなく、また学問研究の為めでもなく勿論外交談判の為めではなく、それよりももつと高潔なる目的を懐いて来たのである。
いやいや、すごいですね。
ま、英文自体は現代の受験生でも解けますが、英文和訳・和文英訳ともに問題に格調があります。
国語は、漢文で『史記』の一節が漢字だけの白文で抜き出されており、訓点を打って全文を訳せなんて、今の受験生ならお腹が痛くなるような問題も出されています。
現代のように、インターネットもなく、限られた情報の中、受験勉強をしてきた受験生はすごいですね。
参考書や問題集もさほど十分でない中、ずいぶんと苦労したと思います。
情報が溢れているからこそ、その情報に振り回されているのかも知れませんが、受験は最後は気力です。
くさらず、あせらず、あきらめず。
昨日よりは今日。今日よりは明日と、一つずつ知識を増やし、問題を解いていきましょう。
最後の最後まで、みんなを応援していきます。