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塾長ブログ No.21 歴史は好き?嫌い?~その2 2022/12/6

前回に引き続き歴史の話。

年号を覚えるのがメンドウ。

同じような名前ばっかりでわからなくなる。

とにかく暗記が嫌い。

歴史が好きでない、あるいは嫌いっていう中学生・高校生の感想。

確かにね。

ま、これは授業の方法でも随分と違ってくるので一概に、生徒さんだけに問題があるというわけでもありませんが。

僕は、色々なことが知りたい「たち」なので、前回お話した、「なんで?」と一度疑問に思うとすぐ調べるようにしていました。ま、今でもしていますが。

平安時代の人はどんな生活をしていたんだろう?

刀って本当に何人も殺せちゃうの?

昔の人は病気になったらどうしたんだろう?

縄文時代や弥生時代は何食べてた?

とにかく、直接歴史的事実に関係するものからししないものまで、調べたり人に教えてもらったりしました。

歴史は、初めから歴史的事実があったのではないんですね。

毎日の人々の暮らしの中で、色々な事件が起こります。

その中で、その時々で有名になった事件が歴史の中で残っていったのでしょう。

例えば、前回の『吾妻鏡』の中の歴史的事実。

三代執権北条泰時は、承久の乱の後、貞永元年(1232年)8月法令集「御成敗式目」を作った。

これだけが教科書にも書かれています。

はい、これでは面白くありませんね。

鎌倉幕府の中で、泰時は、初代執権北条時政、二代執権義時の親子の争いや、肉親同士のいざこざ。

多くの人が殺し殺された様々な事件を見て来たため、父義時がなしえなかった、話し合いによる政治を行いたかったのだと思います。

御成敗式目を作った目的も、手紙の中で記しています。

「人の心の正直を尊び、曲がったのを捨てて、土民が安心して暮らせるように、というごく平凡な『道理』に基づいたものなのだ。」

今の、政治家に聞かせたい言葉ですね。

そうすると、何故泰時がこの法律集を作ったのかがもっとわかりますし、こうして覚えたことは忘れませんね。

高校受験、大学受験科目に使われる歴史ですが、ちょっと見方を変えてみませんか?

面白くなりますよ。

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