「腹が立つ」「腹をくくる」「腹の虫が治まらない」「腹黒い」「腹を割って話す」「腑に落ちない」
僕たちは、心の状態を表す時に、「腹」という言葉をよく使います。
なぜ気持ちを表す言葉に、「頭=脳」ではなくお腹を使うのでしょう。
それは、生物学的な進化のしくみが、かかわってきていると言われています。
生物の最初に出来る臓器が「腸」。その後、肝臓や肺など他の臓器が出来てきます。
腸は第2の脳
と言っているお医者さんや研究者も多くいます。
中学校の理科の時間に習いますが、人間の体はほとんど脳からの指令によって動いています。
しかし、腸は自分で考えて自分で動きます。
そして、腸に住んでいる免疫細胞が病気から守ってくれています。
腸には体内の70%という大量の免疫細胞が宿しており、外部からの細菌や食事性の毒物などの侵入を撃退してくれています。
僕たちが食べる物にどのような菌がいて、体にとって有害かどうかは、見た目や匂いくらいしか判別出来ません。
脳で識別出来ないため「食べろ」と指令を出します。
しかし腸に危険な食物が入ると、腸の神経細胞や免疫細胞が判断し吐き出したり下痢を起こさせます。
腸は病気にならないように働いてくれています。
英語で腸はgut。
因みにテニスラケットのひもは、羊の腸を貼っていましたので、「ガット」という名前がついています。
そして、gut feelingという英熟語になると「直感」という意味になります。
英語圏の人たちも、腸が考える臓器であることを知っていたのかも知れません。
これから、入試を迎える人も多くいます。
また、まだまだコロナ感染症やインフルエンザは流行していくようです。
体の中に菌が入ってきても、「免疫力」をつけていればやっつけてくれます。
暖かくなるまで、後2カ月。腸活をやってみませんか。
腸活とは、バランスのよい食生活や適度な運動などによって、腸内環境を整えることです。
腸内には、約1億個の神経細胞が存在します。約150億個といわれる脳の次に多い数字です。
腸はこの神経細胞を利用して、他の器官と連携し、消化や呼吸などの様々な役割を担っています。
1.まず食事
忙しい毎日で、食生活が乱れていませんか。たんぱく質や脂質の多い食生活は腸内の悪玉菌を増やす一因になりえます。毎日の食事を意識することが腸活の第一歩です。
おすすめは善玉菌を含む食品
乳酸菌・ビフィズス菌・酪酸菌・麹菌・酢酸菌などの善玉菌を含む食品が免疫力を高めてくれます。
ヨーグルト、納豆、キムチ、ぬか漬け、漬物、チーズ、ヨーグルト飲料、乳酸菌入り飲料、塩麹、酢、醤油、味噌など
そして、善玉菌の「えさ」になる食物繊維やオリゴ糖を含む食品
オリゴ糖や食物繊維などの善玉菌のエサは、野菜や果物、穀類を中心とした食材に含まれています。
食物繊維は小腸で消化・吸収されずに、大腸まで達し、おなかの調子を整えます。これは次の食品。
オクラ、モロヘイヤなどのネバネバ野菜、わかめやひじきなどの海藻類、玄米など
ごぼう、切干大根、ブロッコリー、豆類、きのこ類など
オリゴ糖を含む食品は以下のものがあります。
大豆・たまねぎ・ごぼう・ねぎ・にんにく・アスパラガス・バナナなど
2.さらに運動と十分な睡眠
受験生は、運動不足になりやすいですし、寝不足にもなりますよね。
これは仕方ないですが、ちょっとした運動は腸活にとって大切。
休憩時間に軽くストレッチをする。
10分程度、散歩をしてみる。
良質の睡眠をとるためにも、寝る前は、体を温めて、スマホなどのブルーライトを見ないなどの対策を取ってください。
明日から、2月。
私立大学の入試が目白押し。私立高校や公立高校の推薦入試。
国公立の二次試験、公立高校の一般入試。
よく食べ よく勉強し よく寝る
これを心がけていってくださいね。