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塾長ブログ No.34 2023/4/25 昨日の難問は今日の標準

タイトル画像の問題は、1996年の開成中学入試問題算数で出題されたものです。

長方形を折り曲げてできた図形で、相似な直角三角形を見つけることがポイントですが、相似の考え方がしっかりと身に付いていないと解けない難問でした。

今の入試問題では、「解けないと合格は難しい」問題となっており、模試なら正答率60%以上になっています。このように、かつてトップ校で出された「難しい」問題が、今では受験生なら解けなくてはいけない標準的な問題となってきています。

同様に、大学入試問題でも数学や理科が会話文を読んで問題を解いていく方式になり、単に「知識を問われる」よりも「情報処理能力」が必要となってきています。
この出題形式になり、2022年1月実施の大学入学共通テストの数学Ⅰ・Aの平均点は、共通テストから含めて過去最低の37.96点でした。

数学の力が落ちているというより、情報処理能力が養えていないのが実情でしょう。

   公立と私立、また中高一貫校との「カリキュラム格差」も見逃せません。
中高一貫校では、高校3年間の数学の範囲を高校1年生~2年生に終了させます。
理科・社会についてもほぼ同様です。
大学入試問題に時間的に余裕をもって対処できます。

とは言え、公立中学・高校から志望大学へ入るのが難しいかと言えば、そうとも限りません。
早い目の準備に越したことはありませんが。
勉強方法を工夫することも大切です。

夜遅くまで、無理して勉強しても効率はよくありません。
寝ている間に記憶が整理されるため、睡眠時間はしっかり取る勉強法が効果的です。(高校生コースの単語暗記の方法で指導しています)。
また、生徒さんのタイプにもよりますが、静かな勉強部屋より、ちょっと人の気配があるほうが集中できるというの研究報告もあります。(学ゼミの個別方式)

学ゼミもデジタルを活用した学びで、動画授業を高校生コースで導入しました。
生徒さんに合わせて、わからないところを見直したり、家庭での学習も可能です。
体験授業も随時受け付けていますので、ご希望の際はお知らせください。

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