NEWS

お知らせ

塾長ブログ
塾長ブログ No.52 2023/10/3 月の話

9月29日(金)はお月見。
お団子を食べながら、真ん丸なお月様を見た人も多かったでしょうね。

「では、なぜこの日がお月見なんでしょうか? わかる人いますか?」

「中秋の名月だから(^^)/」

「正解です。では、中秋の名月とは何ですか?」

「・・・。(-_-;)」

難しいですよね。
では、今日は先ずカレンダーの話からしていききしょう。
1年365日は、地球が太陽の周りを1周する時間です。
厳密にいうと、365.24…日となるので、4年に1回約1日分ずれてきます。
そこで、4年に一度2月に29日を入れてカレンダーと季節がずれるのを防いでいます。

これは、大丈夫ですね。

では、次。
明治5年までは、別のカレンダーを使っていました。
これを旧暦(きゅうれき)といいます。
この時まで、日本は月が地球の周りを回る時間でカレンダーを作りました。
月は、地球の周りを29.5日かけて回ります。

毎月、1日にお月様が出てくるので、「月立ち=月が出る」が「ついたち」の語源になりました。
3日に出る月が、「三日月」。15日の満月が「十五夜」。月が隠れてしまう月末が「月籠り=晦(つごもり)」と言ってきました。
この晦という感じは「みそか」とも読みます。
1年の最後の日を、最後の月末という意味で、「おおつごもり」や「おおみそか」と言ってきました。
おおみそかは今でも使いますね。

ですから、旧暦のカレンダーは1カ月が30日。1年360日になってしまいます。
そこで、約3年に一度、閏月(うるうづき)と言って1カ月を入れて1年を13カ月につて季節のずれを防ぎました。

例えば、明治3年は10月の後ろにもう1回10月を入れてこれを「閏(うるう)10月」としました。

さて、では、今日のお題。
中秋とは、旧暦の8月15日のことなんですね。
因みに、この旧暦では季節は次のように考えました。

春 1月~3月
夏 4月~6月
秋 7月~9月
冬 10月~12月

秋の澄み切った夜空にきれいに浮かんだお月様を見る。
これがお月見でした。

では、中秋の名月はいつでも満月なのか?

もう、気付いた人もいますね。
旧暦と新暦は、必ずしも一致しませんので、毎年満月ては限らないんです。
次に、この中秋の名月と満月が一致するのは、7年後。
2030年9月20日です。
覚えておいてくださいね。

関連記事