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塾長ブログ No.59 2023/11/21 金閣寺

清少納言が書いた平安時代の随筆、『枕草子』の166段に「近うて遠きもの」という一章があります。
本文は次の通り。

近うて遠きもの
宮のべの祭。
思はぬ兄弟(はらから)・親族(しぞく)の仲。
鞍馬のつづらをりといふ道。
十二月(しはす)の晦日(つごもり)の日、正月(むつき)の一日(ついたち)の日のほど。

近くて遠い物
宮のべの祭。
仲良くない兄弟や親戚の仲。
鞍馬のつづらおりっていう道。
12月31日と1月1日の間。

一見近いようだけど、実は遠く離れている物をいくつか挙げています。
お正月と12月に行われる「宮のべ」という祭。
後の12月31日と1月1日の関係と同じですが、大晦日からお正月までは1日違うだけですが、1月1日からその年の12月31日までは、365日離れている。
近くにいても仲良くない兄弟や親戚。
京都の鞍馬山の峠道。
見たところ近そうに見えても、ぐねぐねした峠道なのでかなり距離がある。

清少納言の感性はすごいと思います。

で。

本題の金閣寺。
30年近く、能の稽古で毎週のように京都に通い、その門前はずっと通ってきた金閣寺。
4月から息子が京都の大学に進学して、徒歩5分のところに住んでいる金閣寺。

僕にとって「近くて遠いもの」でした。
昨日、たまたま時間があり、金閣寺に行ってきました。
はい、生まれてはじめて。
This is the first experience in my life.です。

受付で500円払い、レッツゴー。
70%は外国人観光客。
まぁ、色々な言語が飛び交っていました。
英語は少なかったですね。
残りの30%は修学旅行の中高生。

とにかく、京都はここかしこ、人が多くいて人混みが苦手な僕は避けていましたが、やっぱり金色に輝く舎利殿を見て感動しました。
教科書に載っているのと同じ建物が目の前にありました。

写真は、後ろから見た舎利殿。
表から見た構図はおなじみだと思いますので。

紅葉も見ごろでした。
次は、銀閣寺にチャレンジしてみます。

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